協議会全景
長岡技術科学大学教授
松下座長
㈱エスケーテック 佐藤社長
自由民主党環境保全支部長
㈱エスケーテック 佐藤専務
循環社会研究協会 羽賀理事長
循環社会研究協会 須藤理事
平成19年6月18日|朱鷺メッセ・11F会議室
松下、佐藤(晃)、佐藤専務、羽賀、須藤
長岡技術科学大学教授 松下座長より挨拶をいただく。
化石燃料の大量使用や廃棄物の焼却などが地球温暖化を招いている。そのことについて、いささかでも有効活用することによって温暖化防止につなげられれば意義のあることと考える。
循環社会研究協会 羽賀理事長より6月4日協議会発足ならびに議事の議事録説明があり、議事録を全会一致で確認し承認をした。
①処理コストについて
メーカーのエスケーテック佐藤社長より、添付資料として提出された下水汚泥処理計画のなかに炭化装置についての参考図をもとに説明あり。その中において「乾燥+炭化」は含水率80~85%の汚泥を一旦乾燥機に入れ、水分を飛ばし乾留ガスの廃熱を利用し含水率50%まで落とし炭化すると汚泥処理の燃料使用料は「乾燥」のみの処理の場合と比較して3分の1になるとの報告があった。汚泥の「乾燥+炭化」は「乾燥」のみの3分の1の燃料ですむとの説明を受け、具体的な比較をしなければいけないことから、新潟県が運用している乾燥装置のコストの資料を請求してくれるよう要望。それを受けて新潟県は現在乾燥装置のみの導入であるが、さらにその乾燥汚泥を炭化することにより一層コスト面でより効果的であるとの報告があった。
新潟県土木部下水道課課長補佐久須美氏より循環社会研究協会須藤理事に連絡があり、北越製紙へ乾燥汚泥の脱臭したものを試験的に使ってもらえるよう要請したとの報告があり、後に北越製紙立石氏に確認をすることで了承した。その中で運送及び保管の問題などで水分がかかれば臭いは戻ってしまうのではないかとの意見あり。
「乾燥+炭化](乾留ガス利用)方式で、現在1tあたりの処理コストは4,500円(燃料費・電気使用料)であったとの報告があった。
汚泥の炭化物は乾燥汚泥の3分の1の量になる為、運搬面等でも有効である。
炭化炉の稼動の最初と停止時に、排ガス処理のために800℃で2秒以上滞留させなければならなく、その際にCO2が排出されてしまう。しかし、連続運転していれば問題は無いとの報告あり。
炭化方式でさらに低温で炭化することによってエネルギー効果が上げられる。表面炭化する程度でもエネルギ効率が上げられる。そのことについて様々な温度調節をすることによって炭化物(製品)を用途別に作ることが出来る。
他県の状況
佐賀(50t/日)、福井(40t/日)、鹿島(20t/日)の「乾燥+炭化」の要請あり
岐阜…200㎏/時から1t/時処理に改良 以上の報告があった。
②重金属の溶出について
酸化物に変化した灰からの重金属の溶出については酸によって溶け出す危険性があるのではとの意見あり。松下座長より自然界の中で酸性雨等の現象で重金属はどの程度溶出するのかを確認する必要があるとの意見があった。そのことについての酸性雨による溶出データが必要であり、それをもとに議論をすることを承認。
炭化した炭は土壌改良や消雪用に利用しても自然界では問題はないだろうとの意見あり。これについても具体的に実証することによって安全性の確保をしていくことが必要であるとの意見があった。
③エネルギー効率について
下水汚泥の脱水装置の仕組みの中で二酸化鉄を大量に投入する方式がある。それを中和させるために石灰を投入する必要があり、そのため汚泥の中に占める有機物が少なくなる為、エネルギーとしての効率が薄くなる為、そのような炭化物の利用方法を考える必要がある。
利用先からの要望を徹底的に聞いて、さらなる利用価値のあるものを提案していく必要がある。次回の分科会においてはそれを十分に議論する必要あり。
6月28日(木)午前10時より開催
討議内容
①炭化についての掘り下げ
②県の18年度汚泥処理実績について
③利用先からの要望について
要資料
・酸性雨での重金属の溶出データ
・完全炭化、表面炭化でのエネルギー資料
・新潟県汚泥処理状況の平成18年度実績資料